NMNのアンチエイジング効果と仕組みを解説!摂取方法も紹介
NMNは体内に存在する物質ですが、あまり聞き慣れない言葉かもしれません。しかし、NMNはアンチエイジングにつながる重要な物質でもあるのです。
体力や肌の衰えを感じたとき、年は取りたくないものだ、と感じることもあるでしょう。NMNは老化に関するさまざまなデメリットを緩和してくれる可能性があります。
NMNを摂取することで期待できる効果について、摂取方法や効果を高めるコツについてお伝えします。
ビタミンは美容と健康に重要な栄養素であることはご存知の方も多いでしょう。ビタミンには抗酸化作用や免疫機能を高める働きがあります。
ビタミン以外にもおすすめの成分は数多くあります。
特にレスベラトロールは抗酸化作用や抗炎症作用が高い成分であり、サーチュイン遺伝子に働きかけることで、老化の進行を遅らせる効果が期待できると注目されている成分です。
また、ミトコンドリアに多く含まれるコエンザイムQ10を配合するサプリメントも少なくありません。
NMNの含有量のほか、自分の要望や目的により近い成分が配合されているものを選ぶとよいでしょう。
NMNを摂取することで細胞を活性化させさまざまな美容・健康効果が期待できる
NMNを摂取すると若返る、長生きできる、などと言われています。NMNを摂取することで得られる効果やその仕組みについて解説します。NMNとは細胞の老化を遅らせる物質の前駆体
NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は体内で生産される物質です。ビタミンB3に属し、NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)の前駆体(物質が生成される前段階の物質)として知られています。 NAD+は老化を遅らせる働きがあるとされる物質です。NAD+は加齢とともに減少してしまうため、老化スピードも早まってしまうのです。 老化現象にはさまざまなものがあります。特に女性は肌の衰えから老化を実感することも多いでしょう。肌のハリやツヤがなくなり、シミやシワが増え、肌にうるおいがなくなり、若い頃と同じスキンケアをしていては肌がますます衰えていきます。 また、代謝機能が低下するため、太りやすく痩せにくくなるのも老化現象の一つです。 体力がなくなることで、老化を感じることも少なくないでしょう。徹夜で仕事をしたり、一晩飲み明かしたりした翌日は起き上がれなくなってしまったという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。 「老化を感じる」だけでなく、実際、体は年とともに衰えていきます。血管の健康が損なわれ、動脈硬化が進行しやすくなり、生活習慣によっては脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こします。 もちろん、肌の衰えや病気の原因がすべて老化によるものではありません。しかし、加齢とともに体は衰え、外部からの刺激に弱くなります。老化を止めることはできませんが、老化のスピードをゆるやかにすることはできます。その方法の一つがNAD+を減らさず、できれば増やすことです。そのカギとなるのがNMNなのです。
NMNによって生まれるNAD+は老化に関与するサーチュイン遺伝子を活性化させる
NMNを原料として生成されるNAD+が、老化とどのような関わりがあるのか説明しましょう。 細胞内に存在するNAD+はサーチュイン遺伝子を活性化するという働きがあります。サーチュイン遺伝子は「長寿遺伝子」とも呼ばれ、生物の老化や寿命に大きく関わっている遺伝子のことです。 サーチュイン遺伝子を活性化させることで、老化を遅らせ健康を維持する効果が期待できます。 また、NAD+は細胞におけるエネルギー産生、代謝、DNAの修復などに大きく関与しています。NMNを摂取しNAD+を増やすことで、健康で元気に、また美しさを保っていられるということです。老化スピードが遅れることで疾病対策効果が期待できる
NMNの摂取は、老化によって起こりやすくなる病気を予防する効果が期待できます。 その一つが動脈硬化です。動脈硬化とは、血管が弾力を失い、硬くなってしまう状態です。加齢とともに血管も衰え、弾力がなくなり、硬く、厚くなってしまい血流が通りにくくなります。 血流が悪くなると悪玉コレステロールや中性脂肪が蓄積され血栓ができると、破裂して脳梗塞や心筋梗塞が発症します。さらに酸化ストレスが加わると、動脈硬化は進行しやすくなります。 NMNを摂取することで、血管が硬くなるのを防ぐ効果が期待できるのです。 また、NMNの摂取でNAD+が増えることで、糖尿病にもよい影響を与えると言われています。 糖尿病は加齢のほか、カロリーの過剰摂取などによってインスリンの働きが低下することで起こりますが、NMNの投与によってNDA+の量が増え、インスリンの働きがよくなると言われています。血管の老化予防は肩こりや腰痛対策になる
NMNを摂取すると血管の健康が保たれることは先に述べましたが、血管が老化し血行が悪くなるとさまざまな症状が出やすくなります。 肩こりや腰痛、冷えなども血行不良が大きな要因です。肩こりや首こりは、症状が悪化すると頭痛や吐き気などの原因にもなります。 NMNの摂取により毛細血管密度が高くなるという研究結果もあります。サーチュイン遺伝子は毛細血管密度にも影響を与えるとも言われ、NAD+がサーチュイン遺伝子を活性化すれば、血行不良の改善につながるでしょう。 血管年齢は加齢のほか、生活習慣によっても左右されます。以下のような点に心当たりが多いほど、血管年齢が高くなるので注意しましょう。- 揚げ物など油っこい食事が多い
- 丼ものやラーメンなど食事は単品であることが多い
- 満腹になるまで食べないと気がすまない
- インスタント食品を食べることが多い
- 甘いものが好きでよく食べる
- 野菜や果物をあまり食べない
- 間食が多い
- 夜遅い食事が多い
- アルコールを飲む機会が多い
- 定期的に運動をしていない
- 太り気味
- 睡眠不足になることが多い
- 喫煙者である
- ストレスが多い
アルツハイマー型認知症にもよい効果が期待できる
NMNの投与は、アルツハイマー型認知症にもよい影響を与えることが分かっています。 認知症とは、物事を理解したり判断したり、覚えたり言葉を選んで発したりする機能、計算や学習能力などが低下する状態です。 アルツハイマー型認知症は、アミロイドβというタンパク質が脳に蓄積し、細胞を死滅させてしまうことが原因の一つと言われています。アミロイドβは年を取るとともに脳内にたまりやすくなるのです。 NMN投与の研究において、アミロイドβ産生の減少、脳内の慢性炎症の抑制などが確認されています。 NMNの摂取より、学習認知機能や記憶力の低下を防げる効果が期待できるということです。
参照元:国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 認知症の最大の原因であるアルツハイマー病の脳内でおこる炎症状態を検出する 血液バイオマーカーの候補を見出しました。、公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット 認知機能の老化
NMNは思考力や集中力アップ効果も期待できる
NMNの摂取によって脳の機能が高まるため、思考力や集中力アップの効果が期待できると言われています。その効果は、NMNはミトコンドリアの機能を向上する働きや、脳内のアセチルコリンという神経伝達物質の質を高める働きによるものとされています。ミトコンドリアとは細胞内にある器官(細胞小器官)の一つで、エネルギーの産生という重要な働きをします。さらに、免疫反応や脂質の酸化などにおいても関与していると言われ、細胞の働きにおいて司令塔のような役割を担っている器官です。
病気や老化に大きく関係するミトコンドリアについては、さまざまな研究がなされています。
NMNのエイジング効果で美肌をキープできる
NAD+が減少するとミトコンドリアのエネルギー産生が低下してしまいます。NMNの摂取により、細胞エネルギーの産生、細胞の活性化、コラーゲンの合成促進などがなされると言われています。 また、NMNの摂取により、NDA+が増えることで、DNAの損傷を修復したり、酸化ストレスを軽減したりすることが可能になります。その結果、次のような美肌効果が期待できます。- 肌のハリや弾力が得られる
- シワやシミができにくくなる
- ニキビの改善が早くなる
- 毛穴詰まりが改善される
- 肌のキメが整う
NMNは肥満を解消する効果が期待できる
NMNは代謝にも関与することから、肥満に対する有効性もあると考えられています。NMNは脂肪を分解する酵素の量を増やす働きがあり、脂肪を蓄積させるのを防ぐのです。 また、NMNは脂肪細胞の肥大化を防ぐ働きがあることもわかっています。 NMNはビタミンB群の一つです。ビタミンB群には糖質や脂質、タンパク質の代謝を促し、エネルギーにするという働きがあり、ダイエットには重要な役割を担う栄養素でもあります。 ビタミンB群は減少すると、脂肪燃焼作用が低下し、脂肪を溜め込みやすい体になります。NMNの摂取は、代謝しやすい体づくりのためには必須とも言えるでしょう。 NMNには血液循環を促す働きもあります。血行が悪いと老廃物が詰まりやすくなります。細胞に必要な酸素や栄養素も行き渡らないため、代謝機能も低下します。 血行がよくなることも、ダイエット効果につながるということです。NMNは酸化ストレスの減少につながる
NMNを摂取しNAD+を増やすことは、酸化ストレスから細胞を守ることにつながります。「酸化」は呼吸や食事をすることで摂取した栄養素をエネルギーに変換する際に起こる反応です。エネルギーを作るために酸化は必要なことです。 一方で、酸化は細胞にダメージを与えてしまうことがあります。それを酸化ストレスと言います。 体内には抗酸化作用がありますが、加齢や生活習慣によって抗酸化力が低下していきます。そうなると、酸化ストレスによって細胞の働きが弱まってしまい、老化を進めてしまうのです。 酸化ストレスは動脈硬化や認知症を進行させたり、肌を老化させたり、がんのリスクを高める、免疫機能を低下させることにつながります。NMNで細胞を守り、老化を進行させないようにしましょう。睡眠の質が低下するのを防ぐ
NMNは睡眠の質を改善し、疲労を回復させる効果が期待できます。 加齢とともに長時間眠ることやぐっすりと眠れなくなることが多くなります。特に高齢になると、トイレなどで夜中に目が覚めてしまうとなかなか寝付けない、朝早く目が覚めてしまう、といったことも少なくありません。 高齢になると病気で薬を服用するケースも多く、病気や薬の影響、家族がいなくなった精神的ストレス、膝や腰の痛みなど、眠りが浅くなる要因はさまざまです。 NMNを摂取しサーチュイン遺伝子を活性化させ老化を遅らせることで、睡眠の質を上げる可能性もあると言われています。NMNの摂取で体力や筋力の低下を防ぎ健康な体を手に入れられる
年を重ねるとともに、気力が体力も減退します。 NMNを摂取することは、体力の向上に効果があると言われています。 東京大学医学部附属病院の研究グループでは、高齢男性を対象にNMNの摂取による運動機能の研究を行ったところ、筋力とパフォーマンスを改善できる可能性があると報告しています。運動機能を調べるために、歩行速度、30 秒椅子立ち上がりテスト、握力を評価し、 同じ統計手法を用いて分析しました。その結果、混合効果モデルまたは MMRM により、 NMN 摂取後に歩行速度および左握力テストの有意な改善が認められました。 引用元:東京大学 ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)で高齢男性の運動機能が改善体力や筋力の低下は、健康な生活をするにあたりさまざまなデメリットをもたらします。 体力がなくなれば外出する気分にもなれず、周囲とのコミュニケーションが取りにくくなり孤立する、趣味や散歩などもできなくなれば、楽しみがなくなり感情も動かさないため認知症のリスクも高まります。 外出する機会が減れば自然と体も動かさなくなり、ますます体力が失われてしまうでしょう。体力がなくなれば病気になるリスクも高まります。 体力や筋力があれば運動をすることもでき、体を自由に動かせることで楽しみも増えるでしょう。足の筋力が増えればトレーニングもできるようになり、膝の痛みも緩和されます。 運動など体を動かせれば、腰痛緩和の体操などもできるようになるため、より健康な体になれるということです。
NMNは食品のほかさまざまな摂取方法がある
NMNはどのように摂取すればよいのでしょうか?NMNの摂取方法についてお伝えします。NMNの効果的な摂取量の目安は明確ではない
NMNはどれくらい摂取すれば効果的なのでしょうか?効果的と言われる摂取量の目安は明確になってはいませんが、大学病院などの研究機関では、1日250mgの摂取で研究していることが多いようです。 中には、1,000mg、1,200mgを摂取するよいという説もありますが、体質や年齢、体調などによっても効果的な摂取量は異なると考えられます。最初は少量から始めてみる方がよいでしょう。少量であれば食品からの摂取も可能
NMNは食品にも含まれているので、食品から摂ることも可能です。 NMNを含む主な食品には次のようなものがあります。- 枝豆
- ブロッコリー
- キャベツ
- アボカド
- トマト
- マッシュルーム
食事からの摂取は簡単ではないのでサプリメントがおすすめ
NMNはサプリメントからの摂取が一般的です。成分が凝縮されたサプリメントなら、効率的にNMNを摂取できます。 サプリメントは飲んだり、飲まなかったりしては、効果が期待できません。定期的に成分を摂取することで効果が期待できます。 サプリメントを服用する際は、パッケージに書かれた摂取量や注意点などを守り、過剰に摂取しないようにしましょう。 また、信頼できる販売元や製造会社のサプリメントであれば安全性や質に問題はないと考えられますが、体質や体調などによっては、吐き気や下痢、腹痛、頭痛などの副作用が生じることがあります。 少しでも体調が悪いと感じたらすぐに服用をやめて、医療機関で診察を受けるようにしてください。もし、服用している薬やすでに服用しているサプリメントなどがある場合は医師に相談してから、摂取するようにしましょう。点滴で補充する方法もある
医療機関で点滴によって直接取り入れる方法もあります。サプリメントよりも効率よく有効成分を取り入れることが可能なため、効果を実感しやすいでしょう。点滴に要する時間は30分程度。料金は医療機関によって異なりますが、100mgで20,000円程度が相場です。効果を持続するには4週間に1回程度の通院が必要としているケースが多いです。
中には血管通や吐き気などの副作用を起こす場合もある点を認識しておきましょう。医師の診断のもと、安全性を確認してから行うことが必要です。
NMN配合のマスクや美容液などの美容アイテムを使う
美肌ケアを目的とするなら、美容アイテムを使用するのもおすすめです。NMNを配合した美容液やシートマスク、パックなどが販売されています。NMN成分を肌に浸透しやすい美容液や、フェイスマスクなどが多いようです。 NMN配合の美容アイテムを選ぶ際には、以下の点をチェックしましょう。- 肌への浸透性は高いか
- 肌に刺激のある成分が配合されていないか
- 使い心地はよいか
- 継続して使える価格帯か
- アルコール
- パラベン
- 鉱物油
- 人工香料
- 人工着色料
- シリコン などが入っていないものを選ぶと安心です。
NMNサプリメントは安全性のほか目的に合ったものを選ぶ
NMNを効率的に摂取できるサプリメントはいろいろあります。その中からどのようなサプリメントを選べばよいのか、選び方のポイントと注意点についてお伝えします。質の高さや安全性を確認し安全に使用できるものを選ぶ
サプリメントは直接体内に入れるものなので、安全性の高いものを選ぶ必要があります。目安としては、次の点をチェックしましょう。- GMP認定工場で製造されている
- 国内で製造されている
- 添加物などができるだけ取り除かれている
- 極端に低価格ではない
NMN以外の配合されている成分を確認し目的に合ったサプリメントを選ぶ
サプリメントによって配合されている成分はいろいろです。 NMN以外の成分やサプリメントの特徴を確認し、目的に合ったものを選びましょう。目的や要望 | チェックポイント |
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美肌など美容効果を得たい | ビタミン類やレスベラトロール、プラセンタ、コラーゲン、セラミドなどを配合 |
疲労回復など体力をつけたい | 亜鉛、ビタミンB群、ローヤルゼリー、リコピン、GABAなどを配合 |
老化防止効果を高めたい | ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、クロレラなど抗酸化作用の高い栄養素を配合 |
服用しやすい | 粒やカプセルが小さい、1回に服用する数が少ない、1日の服用回数が少ない、水なしで飲める |
不純物が少ない | NMNの純度が99%などの高純度のものや、無添加のもの |
吸収しやすさにこだわる | 耐酸性カプセル、腸溶性カプセルなど特殊な製造方法のカプセル |
NMNサプリを初めて使用する | 1粒に含まれるNMNの含有量が少なめ |
ビタミンA | 皮膚や粘膜の健康を守る。免疫機能を高める |
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ビタミンB1(チアミン) | 主に糖質の代謝機能に関与。細胞の再生をサポート |
ビタミンB2(リボフラビン) | 主に脂質の代謝機能に関与。細胞の再生をサポート |
ビタミンB3(ナイアシン) | エネルギー代謝に関与 |
ビタミンB5(パントテン酸) | アミノ酸の代謝・ホルモンの合成に関与 |
ビタミンB6(ピリドキシン) | アミノ酸の代謝 |
ビタミンB7(ビオチン) | エネルギー代謝 |
ビタミンB9(葉酸) | DNAの合成やアミノ酸の代謝。胎児の発育に関与 |
ビタミンB12(コバラミン) | アミノ酸の代謝・タンパク質の合成に関与。造血作用 |
ビタミンC | 抗酸化作用、コラーゲンの合成、鉄の吸収をサポート、免疫機能の向上 |
ビタミンD | 免疫機能の向上、骨の健康をサポート |
ビタミンE | 抗酸化作用、脂肪代謝に関与 |
ビタミンK | 血液凝固、骨の健康をサポート |
アスタキサンチン | 抗酸化作用、保湿効果、酸化ストレスの軽減、疲労回復 |
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レスベラトロール | 酸化作用、老化防止、抗炎症作用。サーチュイン遺伝子を活性化させると言われている |
コエンザイムQ10 | 腸内環境を整える、血中コレステロール値を下げる、免疫細胞を活性化する |
フェルラ酸 | 抗酸化作用。アルツハイマー型認知症の進行を遅らせる効果が期待されている |
ナイアシンアミド | セラミドやコラーゲン、エラスチンの産生を促す、皮脂の分泌を抑える |
クロレラ | 抗酸化作用、コレステロール値の低減、免疫力の強化、便秘の解消、貧血の改善 |
ユーグレナ | 腸内環境を整える、血中コレステロール値を下げる、免疫細胞を活性化する |
参照元:一般社団法人 愛知県薬剤師会
NMNの効果を上げるためのコツ
NMNの効果を高めるには、生活習慣の改善が必要な場合もあります。NMNを摂取し、NAD+を増やすために必要なことについて解説します。運動はNMNを産生する酵素が増えると言われている
NMNの効果を上げるコツの一つとして、運動は重要な要素です。体を動かすことでNMNを生み出す酵素が増え、結果、NDA+が増えると言われています。 ただし、重要なのは無理をしないでできる運動をすることです。激しい運動やキツすぎる運動は、活性酸素を増やしてしまいます。体力や年齢に合わせた運動をしましょう。 ウォーキングやジョギング、水泳やエアロビクスなどの有酸素運動は、軽く汗をかく程度で。呼吸をしっかりしながら行うことが大切です。 有酸素運動のほか、筋力トレーニングも行えると理想です。無酸素運動である筋力トレーニングは、成長ホルモンの分泌を促しアンチエイジング効果が期待できます。 スポーツジムなどに行けば、ダンベルや器具がありインストラクターがていねいに指導をしてくれます。年齢や希望に合わせてメニューも考えてくれるでしょう。 ジムなどに行けなくても、腕立て伏せや腹筋、スクワットなら自宅でできます。筋力トレーニングは無理に回数を重ねるより、鍛えたい筋肉が動かせているか、刺激を与えられているかを確認しながら行うことがポイントです。 筋力トレーニングは週に2~3日、定期的に行うとよいでしょう。「サーカディアンリズム」を整えることでNAD+を増やす
朝は早く起きて昼間はしっかり活動し、夜は決まった時間に就寝する、という規則正しい生活をしましょう。サーカディアンリズムを整えることで、NAD+が増えると言われています。サーカディアンリズムとは体内時計とも言われ、睡眠と覚醒を繰り返すリズムのことです。体内時計によって自然と眠くなり、睡眠をとると自然と目が覚めるのです。サーカディアンリズムとNAD+は密接な関係があると言われ、NAD+が減ると体内時計も乱れるとされているのです。
規則的な生活をしていれば、体内時計が整います。特に朝の光を浴びると、体内時計が整いやすくなります。
空腹がサーチュイン遺伝子を活性化させる
空腹を感じるとサーチュイン遺伝子が活性化すると言われています。NAD+を増やすには、常に満腹になるまで食事をするのではなく、腹八分目にしておくのがおすすめです。 より効果的にNAD+を増やすなら、カロリー制限をしたり、断食をしたりする方法もあります。しかし、無理にカロリー制限をして空腹を我慢していると、イライラしてしまうこともあるでしょう。食事を制限しすぎると、体力がなくなってしまうこともあります。 断食は消化器官の負担を減らして、老廃物を排出しやすくなり、腸内環境もよくなるなどのメリットがあります。ただし、無理な断食は体調不良を起こすこともあるので、専門家の指導のもと正しい方法で行うことをおすすめします。ストレスは発散させる!老化を進行させる要素を取り除く
せっかくNMNを摂取しても、老化を進行させてしまう生活をしていると効果が半減してしまいます。老化を進行させる生活習慣は改善する必要があります。 老化を防ぐには適度な運動や栄養バランスの取れた食事、質のよい睡眠のほか、心理的ストレスを減らすことです。ストレスを抱えていると、運動をする気にも、食事に気をつかう気分にもなれないでしょう。 運動で汗をかいてスッキリすることもできず、ストレスで食べすぎて後悔してしまう、ということでは、ますますストレスが溜まってしまいます。ストレスを感じたら貯め込まずに発散することが必要です。新しいことを始めてみたり、気分が変わることをしてみたりするだけでも、ストレスが減ることもあります。ストレスの発散方法がわからなければ、何かいつもと違うことをしてみましょう。ストレス発散のきっかけになるかもしれません。